ヨーロッパで運転して感じたこと

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いったん書き出すと止まらないのが悪い癖…

日記というのはそもそも「自己満足性」が強いものだと。そしてさらには自分はエッセイストでも小説家でもないわけだから、面白おかしく、他人が興味をそそりそうな、はたまた説得力のある、そんなものを書くつもりは全くないです。書きたいときに書く、ただそれだけなのです。

要するに長文注意、ということです。

そんな前置きはよいとして、海外でのドライブの話。ヨーロッパというべきかな。

初めて運転したのは2006年の春、「フランスのロワール地方」でした。それから、「スイス、コート・ダ・ジュール、プロヴァンス」、「パリ市内」、「イタリア」、「ドイツ・チェコ・ポーランド・オーストリア」、そしてこの間の「スペイン・ポルトガル」、気がつけば10ヵ国近くで運転していることになりますね。

はじめはオートマでしたが、イタリアで故障のトラブルにあって以来はずっとマニュアル、今ではマニュアルでないとヨーロッパで走っている感じがしない、まで思うようになりました。

だいぶ慣れてきました。

そこで、これまでの経験を踏まえて、ヨーロッパで運転して感じたこと、たとえば「ここが日本と違う」みたいなことを思うがままに書いてみようと思います。

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左右が逆

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日本だと車は左、ハンドルは右、ですが、ヨーロッパ(大陸)は逆、つまり車は右、ハンドルは左、です。ギアも反対で右手で操作します。ただしアクセル・ブレーキ・クラッチペダル、これは同じ並びです。

左右が逆だと慣れるのに難しそう、と思われがちですが、僕はそうでもなかったです。大きな要因としてはやはり左ハンドルだからだと思います。対向車とすれ違う側に座っている関係で、左ハンドルの車に乗るとかえって左車線を走りずらいのでは、と思います。

右折左折も同様の理由でスムーズにできると思います。

ただし間違えやすいときもあります。一方通行の道を出て右折・左折するとき、ととっさにUターンするときです。これはついつい意識しないと日本と同じように左車線にいきがちです。

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スピードは速いが、割とルール通りに走っている

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道がすいている、広い、という理由もあり、とにかく彼らは飛ばすのですが、街の郊外では、ヨーロッパの国ではほとんどの国で一般道でも90?100kmなので、まあ早いのは当たり前。しかし、厳密ではないにしろ、ほとんど9割方の車はとばしてもせいぜい+10km?+15km程度だと思います。

そして、地方の街に入るとだいたい50?60kmに減速しなければならないのですが、割ときっちりとスピードを落としています。

ちなみに、制限速度をよく守っているな?、と感じた国は、「フランスとスペイン」。これは正直意外だったかも。特にフランスがきっちりしていたように思います。一方、意外に守ってないなって思ったのは、「ドイツ」。彼らはアウトバーンの影響なのでしょうか、どこでも結構とばしているイメージがありました。とばすいえば「ポルトガル」もすごかったですね。ここは高速の制限速度が120kmにも関わらず、大体みんな150km?170kmで走っていました。

ただし、いずれの国でも街中(田舎)はきちんと減速しています。100km近くから50kmまで、急ブレーキをかけずにほどよく手前から減速しています。

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歩行者絶対優先が徹底している

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信号がない道で歩行者が目の前を歩いていたら彼らは絶対に停止します。飛び出してきても停まります。極端な話ですが、これはパリで見たのですが、赤信号で渡っていても停まっていました。確かに道は渋滞気味でしたが、、。

日本では、どうも道路は車優先的な考えが浸透しているのでしょうか、歩いているときに普通に横断歩道のない小路を横断しようとするとき、やはり車が来ていたら車ではなく歩行者がいったんとまって車の通過を待つ気がします。ヨーロッパではまずそういうことはない気がします。特に旧市街を観光しているときは、極端な飛び出しでなければ、左右を確認せず道を横断しても、まず車が停まります。

信号のない横断歩道に至っては、絶対に停まりますから、「まず左見て右見て(※右側通行なので逆)」なんてしなくても渡れます。というのは信号のない横断歩道は「絶対徐行」だからです。よく横断歩道が盛り上がって20kmくらいでないと走れないところがありますし、その前に30kmの制限速度に切り替わるところが多いです。だから自然に徐行できます。

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車間間隔が狭い。なので、割り込みは強く主張、でも急に割り込んでもねちっこくない

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とくに交通量の多い都会、高速道路などであるのですが、とにかくスピードを出している割には車間間隔が狭いです。なので、車線変更など割り込む時にとっても戸惑います。日本とは比べ物にならないくらい狭いですから、割り込みをあきらめがちですが、いったんあきらめてしまうとなかなか車線変更できず目的の方向に行けません。

なので、ちょっとでも隙間があったら割り込む、このくらいの姿勢でないといけません。

また、そうやって強く「自己主張」しないと道を一切ゆずってくれません。優柔不断=その気がない、みたいに思われて、そのまま早いスピードで先に行ってしまいます。

その代りちょっとでも隙間=隙を見せ、そこを狙って無理やり入り込むと、潔く道を譲ってくれます。このあたりのいさぎよさ、これはとってもよい。日本だとほぼ間違いなくクラクションを鳴らされ、さらにはなんというか「ねちっこい奴」が多いので、バックミラーを見るとすっごく不機嫌そうに睨んでいる姿が目に入ったり、場合によっては、車間間隔を詰められたり、とあきらめの悪いドライバーが多い気がします。

これができないと「パリ」は絶対に走れません。なお、よく凱旋門のまわりのロン・ポワンがありえないくらいすごい、って言いますが、まあ自分もはじめそう思っていましたが、ここは特にパリ市内でもマナーが良かったと思った場所なのと、とにかくとっても広いですから、上記のような主張がきっちりできればむしろ他の道よりも簡単に走行できると思います。

にしてもシャンゼリゼ通りを車で走り抜けるのは快感!

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追い越し車線を走り続ける人は皆無

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遅い車を抜く、そういう場面はしょっちゅう目撃します。もちろん追い越し車線から抜くわけですが、いったん抜くとよっぽどのことがない限り、まず100%走行車線に戻ります。むしろ「絶対」に戻るという感じで、たとえ走行車線が混んでいても「無理やり」戻るという感じです。

これは非常に徹底されているルールの一つだと思います。だからこそ、アウトバーンは速度無制限なんだな、と感じたことがあります。確かに道も広くて走りやすいのですが、こうしたマナーが徹底されているからこそ、とばせるのだと。

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無意味な信号やいったん停止がない

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これはひとえに「ラウンドアバウト(ロン・ポワン、ロータリー)」の影響もあります。ランドアバオウトは本当に便利で有効な交差点だと思います。なれると非常に使いやすいです。無駄にいったん停止せずに交差点を直進・曲がれますのでストレスなく運転できる要因になっていると思います。

また、日本と違って踏切では一旦停止「しません」。そのままブレーキを踏まずに「通過」します。そのかわり速度制限がかかるところが多いです。

なお、ラウンドアバウトは、Uターンも楽ですから、道を間違えたときに戻りやすいです。

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駐車場、駐車間隔があり得ないくらい狭い

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よくパリとかで「バンパーをぶつけながら縦列駐車」なんて話をききますが、パリほど極端でないにしても、ヨーロッパのどこへいっても、縦列駐車の感覚はあり得ないです。

さすがに日本人の自分はこれは無理。なので、ちょっとお金はかかりますが、公共の有料駐車場に停めます。現地の人は路駐(パーキングメーター、違反駐車はほとんど見たことがない)しますので、公共のこうした駐車場は結構あいています。

しかし、それでも油断大敵。だいたい出入り口があり得ないくらい狭い。そして、狭いだけでなく、急カーブの途中に発券機があったり、そこが思いっきり急な登りor下り坂だったりします。マニュアルだととってもつらいです。泣きたくなった思い出多々あり…。

ちなみに、料金の精算は事前に機械ですませる必要があり、出口には精算機がありません。

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旧市街は狭いうえ、石畳で揺れまくり、一方通行だらけでまるで迷路、、でもサイコー

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とにかく狭い、狭い。だいたい路駐が多いし、有名な街だと、人、観光客もたくさんいます。場合によっては坂も多かったりして、マニュアル車にはつらいです。さらに基本的に道は一方通行、いったん来た道を戻ることはできず、現在位置を把握しずらいから迷いまくる。また、こんな状況で地図もみることもできない。そして意外に交通量が多くて、気がつくと後ろに車がたくさん続いてきています。プレッシャーをひしひし感じます…。

それでも、、やっぱりこういう道を走ってこそヨーロッパドライブ、という感じがします。つらい思いもするけれど、このときが一番楽しいです!

ん?、予想通り長くなったけど、以上ということで。

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