引き続き、「ローマ人の物語」

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ようやく5巻(ハードカバー版)に突入、ルビコン以後のカエサルの話。

カエサルの偉大さが少しずつわかってきました。やっぱりちゃんとローマ建国、王政から共和制、ポエニ戦役、混乱の1世紀、この流れをつかまないと、カエサルの業績のすばらしさが理解しずらいなあとつくづく思わされました。

ローマの歴史というのは、結構奥が深くて難しい。確かに10代のあまっちょろい高校生ごときでは、なかなかエッセンスがわかりずらいなっと思います。言葉だけはなんとなく覚えたけど、その一つ一つの意味や背景というものは、教えられたのかもしれないけれど、ほとんど記憶に残ってないし。

マネジメントの仕方、交渉術、などなど、塩野七生がカエサルびいきなのかせいかどうかはわかりませんが、(きっとそうなのでしょうが)、現代でもいろいろと学ぶべきところは多いと思います。

世の中を変えるために革命を起こそうとするも、極力無駄な血を流さないよう、バランスを保ちながらも自分の思いを貫き通そうとする姿勢がひしひしと伝わってきます。こういう姿勢がきっと古今東西の人々を魅了するのでしょうね。

あととても寛容なところとか。

些細な言動なんかで、いちいちイラっとくる程度の自分自身の器を恥ずかしく思うというか…。

大器というのはとてもおこがましくて言うに及ばず、しかしせめてもう少しは器の小ささをなんとかせい、と思う今日この頃です。

あと、局面局面で運にも恵まれていたんだなあと。

(もちろん最期はそうではなかったですが…)

言い尽くされた表現ですが、「運も実力のうち」だと思っています。なんか、たまたま今日会社で、”勝っている”ファンドは、運が良かったのか実力だったのか、みたいな分析をした論文を見かけたのですが、個人的には当然、というよりもこうした世界はむしろ「運も実力のうち」だと思うので、この手の分析が本質的に意味を持つのかどうかは疑問に思います。

少々脱線してしまいましたが、やっぱりローマの歴史は面白いので、思ったよりもこのシリーズ、あっというまに読破しちゃうかもしれません。

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