一般論をいう

essay

「あるAについてBが成立、よってBは成り立つ。」

みたいにして一般的な結論をだそうとする風潮が強いのは、論理的思考に慣れていないこの国のお国柄なのかな。仕事をしていても、日常生活していても、この手のタイプの人は多いとよく感じる。

は、確かに極端な解釈な気もするけれど、結構「一般的」な展開の仕方な「気がする」。

「よく当たる占い風」ともいえるかもしれない。

予備校のころ、結構よい数学の教師がいってたんだけど、あることを証明するときの論理展開というのは、基本的に、

「”すべての”AについてBが成立、よってBは”成り立つ”」

「”ある”AについてBが成立しない、よってBは”成り立たない”」

しかないんだってさ。このことと、

「AならばB」と「AでないまたはB」は同値

ってことを知っていれば、大学受験で出てくる数学の証明問題がほとんど解けるようになり、かつ余計な証明展開を考えなくてよくなり、圧倒的に短時間に問題が解けるようになったことを覚えている。ちなみにこれは、「動くなさもないと殺すぞ」と「動かないまたは殺される」が同値で、決して「動かないまたは殺されない」ではないって思うとわかりやすいってこれまた同じ教師がいってました。

数学ができる人ってこういうことを自然と身につけてたりするものだ。また、サイエンスを経験すれば同様にこうした論理展開が自然に身につくんじゃないかな。

たぶんね、企画立案とか何でもそうだけど、とにかく人を説得するためにはこうしたきちんとした論理体系で説明していかないと難しいと思うわけです。また、ある意見や考えを、主観的とみなすか客観的とみなすか、どの程度断言するのか、といったことの塩梅をコントロールしやすくなってくるとも思っています。

わけわからん公式とか覚えさせるくらいなら、こうした背後にある論理学、論理演算を教える、というか、確かに難しいからせめてそういうものがあって、社会生活に役立つ、的なことを教えてくれればいいのにね。

ところで、自分って、お酒は好きなほうだと思う?というと、親しい人からは例外なくそうだという答えが返ってくるくらい好きなほうだと思いますが、飲み会はきらいです。なぜならちゃんと「おいしく飲まない、味わいながら飲まない」気がするからです。酔っ払いたいからとかいう思いで飲まれることこそもっとも嫌いなのです。それはただの麻薬中毒ですから。

話のネタは何でもいいです。仕事の話、堅い話からお茶らけた話だっていいんです。状況も何でもいいです。

本当に心からお酒を愛して、楽しみ、味わって、そしてなによりお酒を造られた方、はたまた先祖・人類の諸先輩、文化・文明・歴史への敬意の念をもって、飲んでもらいたいのです。

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