今日(2009年1月26日)は、なんかの偶然なのかよくわからないけど、読売と日経の社説が環境問題に関してだった。
でも、その内容には大きな違いがある。
(※結局、以下、日経つまらん、って内容となります。情報源としてダメ、ってことでなくて読み物として、という意味で。情報源としてはすばらしいと思います。これらいずれも後述予定。)
日経は何を言いたいのかよくわからない。論旨もとんちんかんな感じ。
読売はとてもわかりやすく、主張・批判のバランスがよく説得力もある感じ。
どうも日経はこの地球温暖化問題について、明確な意見や主張を持っているようには思えないし、どこまできちんと考えているのかまったく見えないと思うのは気のせいだろうか。「温暖化対策、CO2削減、絶対です。認めないって?それ悪です。」みたいな、宗教っぽいにおいがなんかする。よく見慣れたマスコミの姿な気がする。
そういう意味ではまだ読売は、環境問題のこの社説に関して言えば、賛同派・批判派のそれぞれの主張を踏まえて、発言していると思える。ただ単にヨーロッパの言い分を丸呑みするんじゃなくて、本当に彼らが主張していることは正しいのかどうか、を常に検証しようとする姿勢を感じる。
また、あまり具体的ではないんだけど、オバマ政権の政策ともからめて、環境問題の未来像についても語ろうとしている。最近の社会的関心ごともそれなりに結び付けていることもあってか、今このタイミングでどうしてこの温暖化の話題を取り上げているのか、ということも自然に結びつくイントロとなっているから、スムーズな文章構成だなあと感じられる。
日経の文章構成だと、「どうして今日、唐突にこの問題とりあげたんだろうかなあ?」と思ってしまう。
そもそも、いつも思うんだけど、日経って全体的に「取材はできるんだけど作文が実はへた?」と思うことがわりと多い。解説記事とか用語解説とかも、取り上げる数は多いものの、「日本語のあいまいさ」をあえてフルに発揮させてるんじゃないかな、と思うくらいにわかりにくいことが結構ある気がする。自分の読解力が足りない、というのもあるとは思うけれど、いずれにしても、わからないから、グーグルとかウィキペディアとかでネットにて調べることになる。
本来ならば、新聞こそ、「そういう」役割を持つべきだと思うんだけど、どうもこの新聞にそれを
求めることができないんじゃないかなあ。そう思えてならない。
そんなわけで、日経は、ただ経済ニュースの量が多い新聞という認識で、あまり質とか、もっと具体的にいうと特定の問題や関心についてより深く理解しようとしたりするための手段で利用していません。偉そうですみませんが、そう思ってます。
ちなみに、朝日は、社会、政治、は言うまでもないけど、意外と経済金融の解説記事がよかったりする。
ちょっと古いけど、ライブドア事件のときだったかな、あのときの投資スキームの解説記事が、かなりよかった。全国紙できちんと説明してたところってあまりなかったんじゃないかな。ホント結構意外だ。
いつぞやいった気がするけど、「フジサンケイビジネスアイ」も解説がいい。普通の記事もいい。あとは日経くらいの取材網、記事量があれば完璧なんだけど。
「フジサンケイビジネスアイ」こそ、学生さんに推薦したいよね。
ずっと日経より、わかりやすく、適切で、的確で、量も多くないから。
「ラク」です。経済のこと知るためにとりあえず日経よむのは、時間もったいないよ、ホントに。
ところで、今日の日経の社説、はじめ新聞で読んだんだけど、どうもわかりづらくて、ネットで読んでみたら意外と読みやすかった。それでもやっぱりよくわからなかったけど。読売は手元にないのでネットでチェック。
最近は新聞もとるのをやめて、もっぱらニュースはネットでばかり見るから、どうも横書きの記事のほうが読みなれてしまったみたいだ。