昨日の演奏会を振り返る(演奏会編 その1)

littlejackviolin

昨日はリトルジャックの演奏会に出演してきました。もう5回目なんですね。僕は2回からの参加ですので、今回が4回目。もう4年近くも在籍しているってことになります。

ちょっと振り返ってみますか。

【23日ゲネプロ】

今年は前日に本番会場で練習することができました。結果的にこのことは大きかったと思います。アプリコ(今回演奏するホール)は、団員が思っていた以上に響くホールだったのとはじめての人も多かったみたいでちょっと戸惑ってしまった感じでした。ヴァイオリンの位置だと管楽器・打楽器が響きの影響と奥行き影響で遅れて聞こえてくるため、これも戸惑う原因でした。

その影響で演奏は崩壊寸前のところが続出、明日の本番どうなるのか冷や汗ものでした。

もっともそう思ったのは僕だけ??

【24日午前 リハ】

本番当日なのか昨日の影響かどうかはわかりませんが、演奏開始してすぐなんとなくいつも以上に「集中」している感じでした。昨日の反省を即座にいかして、だめだったところをすばやく修正できた気がします。

それでも何かあれば演奏が止まってしまうかもしれない、、そんな不安はどこかにありました。今回の曲はそれほど難しいのだと。

【24日午後 本番 まずは聖剣伝説】

1400人ほどのホール、1階席はほぼ満席、2階席も4割くらい埋まっているように見えました。1000人以上の方にご来場いただけたのでは、とてもうれしかったです。ありがとうございました。

聖剣伝説は、なんとなく緊張していたのでしょう、いつも滅多にしたことがない細かいミスが連発してしまいました。曲順を間違えたり。この曲はほとんど暗譜していたことがかえって災いしたといったところ。さらに、リハで行うといっていた曲の途中でのMC、これがどういうわけかなくなっていました。「先生、忘れてるのか??」と、予想外の展開にちょっと混乱させられました。MCがなくなったくらい大したことないわけだが、その前に細かいミスの連発等もあって「やばい」という気持ちになっていたため、こうした心境などもあいまって、予想していない展開に直面しなおいっそう動揺してしまった感じでした。自分の余裕のなさを感じますね。

ただ、十分時間をかけて準備したこともあり、満足のいく演奏ができたと思います。

聖剣伝説は一度もプレイしたことがないため、実を言うと個人的には何も思い入れもありませんでした。そのため、他のゲーム音楽と比べるとあまり高いモチベーションを保つことができませんでした。

ただ、実際演奏し始めるとこれが面白い。アンサンブルというのはそういうものだと。

ゲーム自体も面白そう、アクションRPGは好きなジャンルなのでまた機会があればやってみようかなと思います。

【24日午後 本番 ドラクエ6】

思えばこのゲームは一人暮らしを始めて最初に出たドラクエシリーズ。寒い京都で蒲団にくるまってプレイしたことが思い出されます。

セカンドトップサイドで弾かせていただいたのですが、トップがわけあってアンコールにてヴィオラを弾く関係上、位置を入れ替え1プル表で演奏することになりました。そんなわけでいつも以上にプレッシャーは感じましたが、視野の面でも表側のほうがコンミスや指揮者、トップ(左側)を見通しやすいと思われ、かえって演奏しやすかったかなと思います。

さてドラクエ6は、ほんとに難曲でした。いろいろ要因はありますが、特に表情・表現力とシビアなリズム感、そしてめまぐるしい展開に即座に対応する能力を求められるというところでしょうか。

確かに細かな音程や縦のラインがずれたりすることはいっぱいありましたが、昨日の演奏はそのような厳しい制約条件の中でも「良い解」を表現できたと思います。

前に座っているとトップの人の表現、伝えたいこと、これがよくわかります。ヴァイオリンはそれが如実にボーイングに現れるので、音だけでなくヴィジュアル的にも確認することができます。セカンドトップしゃあどらさんの「こう弾きたい」って思いは、まあどれだけ反応できたのかはわかりませんが、自分なりに感じ取ることはできた、そして「ああなるほど」と納得できる点がとても多かったと思っています。不十分な点は実力不足、いまのところそれが精いっぱいってことでご容赦いただきたいです。

打ち上げにてアンケートを少し見てみましたが、「木漏れ日(街の音楽)」と「エーゲ海に船出して(海の音楽)」の評判がよかったみたいです。これは曲の威力でしょうね。実際僕もドラクエシリーズの中でも傑作のうちのひとつだと思っています。僕たちもこの名曲のよさを伝えるべく、特に弦セクションは「木漏れ日」を一番練習しました。確かに曲自体のよさに救われている気もしますが、少しでも良さを損なわずにおきかせすることができたことを祈るばかり。

(その2へと続く)

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