昨日の演奏会を振り返る(演奏会編 その2)

littlejackviolin

【24日午後 アンコール】

今回は2曲も用意。まずは「FVII オープニング?爆破ミッション」。インパクトもあって親しみやすいこともあって、演奏者はもちろんお客さんにも好評をいただいているようです。が、結構難しい曲だったし、練習時間もあまり取れなかったので苦労していたのですが、いつのまにか仕上がっていた感じ。当日はとにかく楽しく演奏できました。植松さんの曲はよいね。

2曲目はドラクエ2のエンディングテーマ「この道わが旅」。

2年前に演奏したことのある曲。当初1曲の予定が突如演奏することになりました。もちろんその意味はちゃんとあります。しかしそういうことは一切説明されずに我々は2曲目を演奏しました。

僕自身、そのことを本番会場でMCを入れなかったことについて不満を持っています。たぶんいろいろ議論があったのかもしれないけれど、別に隠すことでもないし個人的な日記ですので、そんなこと気にせずに書きますと、

「今年の5月に亡くなった仲間への哀悼」

だったのです。

やつは僕と同じ年で入団時期もだいたい同じ。生まれつき心臓に病気を抱えていたみたい(※あえてみたいと表現)で、しかも結構重度な病気のようだったけど、正直そんな風には見えず、「ちょっと体が弱いらしい」くらいにしか思っていませんでした。亡くなって初めてその重大さに気付いたのはきっと僕だけではないでしょう。そのくらい普通に、いやむしろアグレッシブにふるまっていました。

2年前ドラクエ2を演奏したとき彼はヴィオラのトップを志願してやりぬいた。ドラクエ2というのは、僕ら世代にとってはとっても「衝撃的」な作品だったといっても過言ではないと思う。いきなりスライムが2匹以上現れたり、仲間と一緒に冒険できたり、呪文の種類が増えたり、洞窟だけじゃなくて塔が出てきたり、そして超難解なロンダルキアの洞窟など。

同年代だけに、そういう思い入れの下、トップを志願した彼の気持はとっても良くわかります。

別にこんな背景をわざわざ表明する必要もないって意見もあるかもしれないが、僕らはそういう思いで演奏しているんだと、表面的に伝えることも大事だと思います。確かに音楽でいろいろ伝えることはできると思いますが、音楽では伝わらないことだってあります。この場面で大事なのはとにかく「伝える」ことではなかったのか、であれば最善の策を取るべきだった、そう思わざるを得ないのです。

もちろん言うまでもなく、そんな説明あろうとなかろうと我々はそういう哀悼の思いで演奏したことに間違いはないです。気持はこもっていた、そう思います。そういう意味で「自己満足」はできたと思っています。

アマチュアの演奏会なんて自己満足じゃんと言われるとそうなんだけど、実際は楽しみにしてくださる方々がいっぱいいます。このオケの場合は特にそうなのです。おこがましい、実は勘違いなのかもしれないけれど、あれだけのアンケート回収率やアンケートの内容のアツさなどを思うと、我々は想像以上に期待されている気もするのです。

だからと言ってそのために自己満足を犠牲にしすぎるのも良くないのもわかっています。

今回は、結果的に自己満足のバランスについていろいろと考えさせられる演奏会かな、と思いました。

実はまさに個人個人が絶対に同じように感じることなないこの点こそ、このオケとのかかわりあいの難しさでもあり魔力でもあるのです。

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